私が調査士事務所に入った時にも思ったのですが、「登記簿は公的なデータなのに、測った面積と違うのはなぜ?」と地主さんから聞かれることがあります。
土地家屋調査士の皆さんは何十回・何百回も質問されているかと思いますが、「登記記録の地積は作成時期によって精度が違う」「区画整理が入っていたら・・・」「国土調査なら・・・」など、登記記録を見ながら丁寧に説明されていることと思います。
共通して重要なのは、登記簿の地積は法務局が管理する公的な記録であっても、現在の測量方法によってすべての土地を測り直した数値とは限らないという点です。
ただ、前提知識が必要だったり、なかなか説明が難しいケースもあるのではないでしょうか。
今回は、「公的なデータなら、現在測った面積と一致するはずではないか」という疑問から、過去の測量・資料、登記簿の地積、現在の測量、面積差の確認へとつなげるAI生成イラストのサンプルと、ChatGPTにそのまま貼り付けられるコピペ用の画像生成プロンプトを紹介します。
まずは完成例をご覧ください。面積差を確認した後の「境界の確認・確定」と「登記を直すかの判断」も、別の検討事項として分けて示しています。

※業務で使用される場合は後半に記載されている「画像生成用プロンプト」を使い、ご自身で作成した画像をご利用ください。
図面、境界標、測量機器、文字などに誤りが含まれる可能性があるため、公開・使用前に生成内容の確認が必要です。
このイラストで説明できること
登記簿の地積と現在の実測面積が一致しない場合、依頼者から次のように聞かれることがあります。
- 「登記簿は公的なデータなのに、測った面積と違うのはなぜ?」
- 「法務局に記録された数字が間違っているの?」
- 「以前の測量が間違っていたということですか?」
- 「土地が減ったと考えるのでしょうか?」
このイラストでは、登記簿が公的な記録であることを否定せず、「公的に管理されていること」と「現在の測量方法で算出された数値であること」は別だと説明する構成にしています。
上段では、「過去の測量・資料」から「登記簿の地積」が記録され、その後「現在の測量」を行って「実測面積との差を確認する」という流れを、左から右へ示します。
下段は二つに分け、左側に資料や現地の状況などを照合する「境界の確認・確定」、右側に測量の目的、面積差の内容、境界確認の状況などを踏まえる「登記を直すかの判断」を配置します。
まずは短いプロンプトで作ってみる
次のプロンプトをコピーして、ChatGPTのチャット欄に貼り付けてください。
まず画像を作ってみたい場合に使えるよう、必要な指示を短くまとめています。
作成手順
- 上の「プロンプトをコピーする」を押します。
- ChatGPTのチャット欄へ貼り付け、画像を生成します。
- 文字や構図に誤りがあれば、この記事の修正用プロンプトを追加します。
- 公開前に、生成された文字、面積数値、境界線、測量機器などを確認します。
同じ構成は、相続した土地の面積に疑問を持つ所有者や、売却前の測量で面積差が判明した依頼者への説明にも使用できます。
対象を変更する場合は、土地の表示、質問文、人物の吹き出し、強調する結論まで変更してください。
例えば、「質問者を、相続した土地の登記簿と実測面積の違いに不安を感じている所有者へ変更してください」と追加で指示します。
そうすれば、指示した内容に合わせたシチュエーションに変更した画像を生成してくれます。
構成や表現まで指定する詳細版プロンプト
登記簿の地積が記録された背景や、面積差を確認した後の分岐まで細かく指定する場合は、次の詳細版を使用してください。
詳細版プロンプトを表示する
文字や構図に誤りがある場合の修正用プロンプト
AI生成画像では、法務局が現在の測量を行って登記簿の地積を決めているように見える構図や、登記簿の数字が単純な間違いとして描かれる場合があります。
全体の雰囲気を残したまま、問題箇所だけを直す場合は、次の修正用プロンプトを追加してください。
AI生成画像を使用する前の確認ポイント
画像生成AIは、登記簿と実測面積の関係や、面積差を確認した後の流れを誤って描くことがあります。
依頼者への説明に使用する前に、次の点は必ず確認してください。
- 「公的なデータでも、現在の実測面積と差が出る場合がある」という中心メッセージになっているか
- 説明対象が、登記簿と実測面積の違いに疑問を持つ依頼者として描かれているか
- 図面、境界標、測量機器、法務局の建物や書類が不自然な形になっていないか
- 過去の資料、登記簿、現在の測量、面積差の確認の位置関係と順番が正しいか
- 日本語、面積数値、平方メートルの単位に誤字や意味の通らない文字がないか
- 「登記簿は間違っている」「現在の測量が必ず正しい」「差があれば必ず登記を直す」などの禁止文言が入っていないか
- 実在する氏名、住所、地番、現場写真、登記資料、図面などの個人情報・個別案件情報を入力していないか
今回のポイント
今回のイラストでは、依頼者から出やすい「登記簿は公的なデータなのに、測った面積と違うのはなぜ?」という質問を、そのまま入口にしています。
「公的なデータなら、現在の実測面積と一致するはず」という疑問を否定するのではなく、登記簿の地積には、過去の測量や資料を基にした数値が引き継がれている土地があることを、時系列で示す構成です。
そのうえで、面積差の確認から、土地の減少、隣地による取り込み、地積更正登記の必要性へ結び付けないことが重要です。
画像の下段では、面積差を確認した後に行う「境界の確認・確定」と「登記を直すかの判断」を分け、同じ作業や自動的に進む手続として見せないようにしています。
短縮版は最初の画像生成、詳細版は構成や文言の指定、修正用は生成後の文字、面積数値、境界線、分岐構造の修正に使用してください。
※掲載画像はAI生成サンプルであり、画像自体は配布していません。
※実在する氏名、住所、地番、現場写真、図面等を無加工のまま画像生成AIへ入力しないでください。
画像生成はガチャ要素が強く、ぱっと見ではよくできていても変な画像がありますので、チェックが必要です。